こんにちは!
mamakaです。
2020年1月21日の『ザ!世界仰天ニュース』では、日本で起きた冤罪による誤認逮捕を取り上げるそうです!
ある男子大学生が、無実にもかかわらず詐欺罪に問われて逮捕され、10ヶ月勾留以上されたというものです。
裁判で無罪となったものの、その男性はその後の人生を大きく狂わされてしまったようです。
「初めから犯人と決めつけられた。自分のように苦しむ人が今後なくなってほしい」という思いで、男性はご自身の身に起こったことをいくつかのメディアで語っておられます。
自分や自分の身内が同じような目にあったらと想像すると本当に恐ろしいですよね。
痴漢の冤罪でつかまるとか…電車やバスで通勤している男性なら一度は想像するんじゃないでしょうか。
まじで気をつけて欲しいです。
今日はその誤認逮捕について調べてみました!
大学生はなぜ疑われたのか?
無実を訴えたのになぜ立証されてしまったのか?
裁判が終わってからはどうなったのか?
などをまとめてみましたよ。
※『仰天ニュース』で明かされた「ずさんな捜査」「衝撃の事実」についても追記しています!
Contents
ある日突然誤認逮捕の恐怖
冤罪による誤認逮捕はどのように起きたのでしょうか。
逮捕されたときの状況は?
2018年7月30日、大学生の男性は大阪市内で大津北署の刑事3人に呼び止められ、逮捕状を見せられます。
大学生は就職活動で3つの大手企業から内定をもらっていて、逮捕当日はそのうちの一つのインターンシップに行く予定でした。
スーツを着て大阪の一人暮らしの部屋を出たところ、部屋の前で滋賀県警の刑事が待っていました。
当然全く心当たりがない男性。
「え、どういうこと?」という反応をします。
さらに「身に覚えありません」と答えるも、「分かった分かった。あっち(大津)で話を聞くから」と手錠を掛けられ、大津に連れていかれてしまいます。
ドラマとかで見ると、容疑者はその場で手錠をかけられるのが当然と思っていたけど、無実の人からしたらこんな恐怖はないですよね。
その時の大学生の気持ちを考えると、身がすくむ思いがします。
容疑をかけられたのは、ある詐欺事件
そもそも、大学生の男性が関わったとされたのは特殊詐欺事件でした。
2017年11月1日から2日にかけ、76歳の女性に電話をかけ、息子になり済まして現金800万円をだまし取った疑いをかけられたのです。
大学生の男性がアルバイト先で知り合った知人が実際に詐欺グループの一員だったことが後にわかります。
その知人らのウソの供述により、大学生の男性は特殊詐欺の「指示役」だということにされてしまっていたのです。
自分の罪が軽くなるように、より重い罪を無関係の人にかぶせようと思ったわけですね。
酷い…
否認しても有罪立証された経緯
大学生の男性は当然否認したわけですが、それでも有罪を立証されてしまいます。
取り調べの様子
大学生の男性は、取り調べには黙秘します。
それに対し担当刑事は「なんで黙秘すんねん。やってるからやろ」「しゃべれや、うそつくなや」「詐欺は長いぞー、4回は逮捕されるな」などと追及してきました。
それでも黙秘し続けると、なんと攻めあぐねた担当の男性刑事は居眠りをしはじめたこともあったのだそう。
「調べることがないなら終わって」と男性が刑事起こしたこともあるというのだから驚きです。
強引な裏付け捜査
そして、警察が捜査しても客観証拠がほぼないことがわかってきます。
当然ですよね。やっていないんだから。
しかし、滋賀県警と大津地検が「共犯者」の虚偽供述を別の共犯者に伝えて供述を引き出す強引な手法で、有罪立証。
さらに、同様の手口で計1500万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で3回にわたり再逮捕(合計4回逮捕)。
刑事ドラマとかではよく誤認逮捕は「警察の恥」とか「検察の恥」と考えられていたりしますよね。
それで冤罪だとわかっているのに隠ぺいしたり…
この事件でもそういうことが起きていたのかな?と疑ってしまいます。
独居房に入れられ、10カ月以上の勾留
大学生の男性は4回逮捕され、勾留は10カ月に及びます。
当時を振り返って「会話する相手が全くおらず、本当につらかった」と語る男性。
冤罪に関する本などを含め、段ボール6箱分の本を読んだといいます。
心の支えだったのは、お母さんが連日面会に来てくれたことだったそう。
お母さんも辛かったでしょうね。
でも、息子さんを信じていたのだろうなと感じます。
就職や大学にも影響が
男性は誤認逮捕されたころ、就職活動ですでに数社から内定を得ていましたが、すべて取り消されてしまいます。
大学も休学し、留年することになりました。
残りの大学生活でやりたいことや、卒業後の展望がいろいろとあったでしょうに、本当に気の毒です。
裁判で無罪に
裁判にのぞむ頃には、アルバイトで知り合った知人が自分を陥れたのであろうことは男性にもわかっていました。
それでも、「有罪になるかもしれない」という不安を抱えていました。
そして、2019年9月27日の判決。
裁判官は「知人らの証言は信用性に重大な疑義がある」と無罪を言い渡します。
傍聴席で、お母さんが号泣。
男性自身も涙します。
無罪判決されたとき、どういう気持ちだったのでしょうね。
そもそもは逮捕自体があり得ないことだったのだから、単純に「嬉しい」と感じることはできないのかなと想像します。
いろんな思いが去来する涙だったでしょうね。
その後復学して、就活も始めるとの事でした。
この事件で失ったものを補って余りあるくらい、明るい未来が待っているといいなと思います。
引用元:https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/43063
『仰天ニュース』で語られる、「ずさんな捜査」とは!?
『仰天ニュース』観ましたよ!
日本の、普通に暮らしていた人が、本当にこんな目に遭ってしまったの!?と信じがたい内容でした。
観ているだけで嫌な汗をかいてしまうほど…。
まず、大学生の母はシングルマザーだったこともあり、大学は学費をアルバイトで稼ぎながら通っていたことが明かされます。
就職の内定をもらっていた3つの会社は大手企業だったという事も。
ますます気の毒…
ずさんな捜査として明かされていたのが以下のような内容です。
まず、特殊詐欺事件で見張り役として逮捕された22歳の男がいます。
その男が、大学生の名前を「指示役」として出したことで疑いをかけられます。
その22歳の男とは、友人の連れとして紹介され知り合い、男から頼まれてお金を貸したこともあり、連絡を取り合うようになっていました。
警察は、22歳男の証言だけで大学生の逮捕はできないため、もう一人逮捕されていた19歳の少年にこう尋ねます。
「あいつ(22歳男)な、この男(大学生の写真を見せながら)に指示されたっていうとんねや。お前はどうや」
19歳が少年は話を合わせて
「実はそうなんです」
と答えてしまいます。
そのふたりだけの証言で、警察は逮捕に踏み切っていたのです。
通話履歴と防犯カメラの映像も逮捕の根拠とされていましたが、これもいい加減なものでした。
通話履歴→22歳男が「電話で指示を受けた」と供述した日、確かに通話記録があったが、時間が合っていなかった。
防犯カメラ→22歳男たちが映っていただけで、大学生は映っていなかった。
逮捕から3日目の2018年8月1日
大津地方検察庁でに送検される大学生。
検察官まで大学生が犯人だと決めつけていて、「わたしはあなたやと思っています。自分の将来のためにもっと考えるべきです」と言われます。
そして、2018年8月20日、否認し続けたものの起訴されてしまいます。
起訴されてからの警察での取り調べは更に厳しいものでした。
「お前がやってるのは間違いないから」
「俺が裁判官だったらお前は死刑やな」
等と言われたのだそう。
どうしても自白させたいという警察の思惑があったといいます。
取り調べは適当になっていき、刑事が目の前で居眠りすることも。
逮捕から5か月後の2019年1月、大学生は身柄を大津にある拘置所に移されます。
そこでは独居房に入れられ、孤独や寒さに耐えることになります。
しかし、毎日一時間半かけて車で面会に来てくれるお母さんのためにも早くここから出なければと検察の証拠や22歳男たちの供述調書を読むようになります。
そして、それらを見るなかで重要なことを思い出します。
11月2日に事件を起こしたとされた大学生でしたが、その日、じつは地元の友人と遊んでいたというのです!
その地元の友人もその日のことを覚えていました。
裁判では
警察側が証拠として出した通話記録は詐欺グループメンバーの証言と時間が合致していなかったこと
他の共犯者に、予め大学生の名前を伝えてから証言を取ったこと
などを主張して無罪判決となります。
裁判官も「客観証拠の整合性確認が不十分」「捜査手法を検討しなければならない」というようなことを言ってましたね。
ちなみに、今も警察も検察も大学生やその家族への謝罪はしていないそう。
まじかよ…
この番組を見ましたが、全く酷い話です。警察の、無能は、こう言う酷い、間違いを、犯しても、謝罪しない。だれも責任を取らない・・・どこかの国の、政府と同じです。この、誤認逮捕の、被害者は、国家賠償の請求をするべきです。